どうにも我慢できない事があり、毒を吐くことにした。
イライラした気分を続けるのは体に良くないので、文字にして吐き出し、ストレスを発散する。まったくの私見なので笑って読んで欲しい。
文科省の天下り事件だ。巧妙に仕組んだ組織的な天下りシステムが発覚した。政府は全省庁に調査を広げると言っているが、どうやら尻すぼみに終わりそうだ。補助金を与える見返りに天下りを送りつける。なんという浅ましい役人根性。
この国の病巣はイデオロギーでも政治家でもない。左翼だろうが右翼だろうが表に立つ政治家などはお飾りにすぎない。自民党だろうが民進党だろうが共産党だろうが大した変わりはない。選挙で選ばれる人は選挙に落ちればただの人だ。そこには多少偏りがあろうが国民の意思が反映される。自主浄化作用がある。
しかし、絶対に国民が手を出せない人々がいる。公務員という隠れ蓑で守られた役人だ。彼等は陰で政治家を操り、自分達の思いを実現する。不逞役人は国民のためや都民のためではなく自分達のための施策を作り続ける。本来公僕であるはずの彼等が自らを含む集団のためにしか動いていないとすれば、それを指導修正する方法はない。
昔から公務員の汚職は国を滅ぼす元凶となっている。今の日本もその方向に走っているとしか思えない。マスコミなどは操られ放題だ。政治家の権力が全ての元凶などと書いている時点で笑ってしまう。
昨年の夏、都知事選で久しぶりに期待できそうだと小池百合子さんを応援した。小池さんが都政のブラックボックスの闇に光を当てたいと言っていたのを応援した。今、そのブラックボックスが内田元幹事長を中心とする自民党都議団という認識が出来ているが、その辺はどうかと思う。図らずも露呈した豊洲市場の盛り土問題。責任者がわからないという信じられない検証結果に、ああやはりそうかというあきらめにも似た感情が湧いた。
石原元都知事の側近だった浜渦武生さんがテレビで証言しているのを見て確信した。百条委員会で浜渦さんを弾劾したのは自民党のように見せかけた都の官僚達だ。浜渦さんが財政改革のために都の外郭団体を減らしたことが彼等の天下り先を減らすことになった。それを防ぐ為の百条委員会だった。内田さんは都の官僚に操られていたに過ぎない。見返りに与えられた小さくない権力がブラックボックスだとすればそれは違う。告発という名で荷担したのが朝日新聞とくればセットで理解出来る。
小池さんが戦うべき相手は都の官僚なのだが、これは正直戦いにならない。相手が具体的にいないからだ。彼等は実体がない。盛り土の責任者がわからないという現象がそれだ。
戦争中に大本営という組織があった。日本の病巣は今も同じような形で存在している。公務員という安全地帯で自らは傷つく事なく粛々と自分達のための法律を作る。お飾りの政治家を争わせ、矢面に立たせ、世間をあざむく。失敗しても誰も責任をとらない組織、それが大本営だ。うすうす気がついていても誰も手が出せない。手を出せばあっという間にスキャンダルまみれになり、マスコミから集中砲火を浴び、表舞台から消される。実体がないから何とでも言い逃れが出来るし、批判の矛先を向けようがない。
大本営のような組織に忠誠を誓う人間が一丸となって自らの組織の拡大と税金奪取の競争をする。そこには国民の姿も都民の姿もない。彼等に見えているのは自らの組織の大本営だけだ。粛々と世代を交代しながら拡大し堅固になってゆく内向き組織。
自らの予算で作った研修施設は年間10日しか使っていなくても、空いた日を他の省庁には使わせない。そんな小さな事でも既得権を主張し、折れることは負けと信じる縦割り組織。それはもはや宗教に近い。融通も強調も国益もまったく眼中にない。官僚を先頭に日本丸を運営する腐った役人集団。省という名の国が他国(省)と争っているようにしか見えない。その縦割りは、国から地方自治体まで共通して内向き組織だ。
日本だけではない。中国や韓国も同じだ。しかし、日本人として日本という国の将来を考えたとき、絶対に中国や韓国のようになってはいけない。何としても自浄作用が働くように改革しなければならない。しかし改革する方法はない。彼等に自浄作用を求めるのは無理だ。
かすかに望みがあるとすれば、若者の反逆だ。内部告発が出るようになれば変わる。SNSという新しい武器を使い、自ら情報を発信する若者が増えれば状況も変わるかもしれない。
公務員にもすばらしい人が多い。優秀な人々が集まっている組織も多い。そういう人たちが
「これはおかしいだろう」という事をどんどん発信すれば変わるかもしれない。小さな問題でもおかしい事は是正しようとなれば流れは変わる。公僕としてあるべき姿に変わる。
63歳のおじさんは若者に期待している。我々の世代はもうだめだ。老人の言うことが最優先されるような日本であってはいけない。腐りきった組織を叩きつぶしてくれ。