ホームページの山里の記憶コーナーに「ゆず大根甘酢漬け」をアップした。
この取材をしたときに見た納屋が良かった。業務用の波板を加工した納屋で、コンパクトな上に機能的に出来ていた。中澤千代さんによると「雪が積もらなくていいの…」とのこと。同じ造りで波板の車庫もあり、こちらもコンパクトで雪が積もらない形に出来ていた。波板を使ったコンポストもあり、こちらも堆肥作りに活用されていた。波板をこんな風に使うのは初めて見たので、うまく考えたものだなあと感心した。
千代さんが出してくれた冬至のかぼちゃ、ラッキョウの甘酢漬け、紅白なますはどれも美味しかった。甘酢を作っておけば酢の物や酢飯もすぐに出来る。そんな事も目からウロコの話だった。料理というのはちょっとした工夫ですごく幅が広がるものだと感じた。
最後に自分の地元の美味しい水の話をしてくれた千代さん。取材に同行してくれた櫻井さんが後日その水をペットボトルに詰めて送ってくれた。
千代さんお勧めの「ふれあいの水」と、地元で絶大な人気がある「毘沙門水」の二種類だった。飲み比べてわかったことは、毘沙門水よりもふれあいの水の方が美味しかったこと。後味がふれあいの水の方が柔らかかった。ミネラル分がまろやかな味になっていた。何の違いかわからないが、確かに味は違っていた。
水にこだわる千代さんの気持ちがわかったような気がした。確かに、この水ならコーヒーでも紅茶でもご飯でも美味しくなる気がする。自分の地元の水だから美味しいというのではなく、本当に美味しい水だった。
話を聞いただけで、多分子供時代に飲んだ水が懐かしいから、味にバイアスがかかっているのだろうな…などと勝手に考えていた自分を恥じた。