31日、ACLのために延期されていた広島戦があった。今後の戦いに大きな影響のある一戦だと思い、サイスタまで参戦した。コロナの影響で行けなかったので、スタジアム観戦は3年ぶりになる。
赤いユニフォームを着て電車でサイスタに向かう。「そうそう、この感じだぁ」と一人で気分を盛り上げる。キックオフ二時間前にサイスタ到着。マッチデープログラムはショルツが表紙になっている。広場でガパオライスと生ビールで腹ごしらえする。広島のサポーターもたくさん来ていて、試合前の雰囲気を作っている。入場前にこうして一休みしてサポーターを眺めるのが好きだ。
一時間前になったのでスタジアムに入る。今回からメインスタンドではなく、バックスタンドにした。千円安いので年金生活者の財布に優しい席だ。いつもと反対側に歩くので景色も新鮮だった。
席に着くとすぐにGK練習が始まり、ゴール裏が応援を始めた。席が近いので手拍子もチャントも積極的に参加する。久しぶりの声出しだ。練習する選手の動きがいい。試合が楽しみになってくる。
広島はいいチームだった。前半は五分五分で、やや押されていた感じ。ベンカリファの動きが実にいやらしかった。後半に入ってミスが連続して先制点を取られた。「これはダメかな・・」と思うくらい広島が良かったので、少々気が沈むが、応援の声は高くなった。
このまま終わらないのが今年のレッズだ。素晴らしい連携から酒井の同点ゴールが決まるとスタジアムは大歓声に包まれた。ここからはさらに応援がヒートアップ。手拍子と歌声がさらに大きくなる。そして後半ロスタイムに伊藤の逆転ゴール! もう、大変。みんな立ち上がり両手を突き上げる。もう声にならない叫び声。何を叫んでいるかわからない。
たまたま隣に目の不自由な方たち四人の団体がいて、スマホでスタジアム音声サービスでの観戦をしていたのだが、その四人ともハイタッチ。みんな嬉しそうだった。
長い長いロスタイムが終わり、逆転勝利も瞬間、またスタジアムが爆発した。みんな何か叫んでいる。またハイタッチの嵐。この試合に勝ったのは大きい。広島に勝ったのは実に大きい。マフラーを掲げて歌う勝利の歌は最高だった。平日夜に2万人のサポーターが酔った時間だった。勝ち組だ。