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Channel: kurooの窓
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5/29   R R R   (5)
 昨年十月に劇場公開されて大いに話題になった映画。三時間という上映時間に不安を感じて今まで見ていなかった。半年過ぎてもまだやっている映画館があり、たまたま空いた一日にシネ・リーブルまで見に行った。ロングランになった映画だが、見て初めてその凄さ、楽しさ、面白さがわかった。評価は文句なしの5。5でも足りないくらいだ。見終わった後の余韻もすごく、その夜の夢で次から次にアクションシーンが出てきて朝起きたら疲れ切っていた。これは翌朝、気持ちを落ち着かせてから書いている。

 それにしても凄かった。三時間を全く感じさせないストーリーと演技・演出。主演二人の神々しいまでの力強さ。そしてインド映画ならではの歌とダンス。全てが素晴らしいエンタテイメントになっていて、映画をこれほど楽しく見たのは久しぶりだ。映画の魅力は大画面でのカタルシスにあることを痛感した。
 ツッコミどころは満載だし、「それおかしいだろ!」的な部分は次から次に出て来るのだが、そんなものは関係ないとばかりに強引にストーリーが展開する。細かい詮索など、この映画には必要ない。英国植民地時代のインドという設定なので、愛国主義と英雄主義という柱に沿って英国人は一人を除いて徹底的に悪役にされている。その辺は割り切って見る必要がある。インド人のインド人のための映画のはずなのに日本でもこれだけ見られているのはそれだけ素晴らしい映画だということだ。

 文句なしに主役の二人がかっこいい。お互いの使命を遂行する意志の強さと体の強さ。最後に二人の力を合わせての戦闘シーンは息をつかせぬアクションが連続し、ありえない強さを発揮する二人の戦いぶりがすごい。爆発シーンや炎上シーンの迫力たるやハリウッド映画でも叶わないのではないかと思わせる迫力だった。あっという間の三時間という印象。
 インド映画は初めて見たが、あのモブシーンの群衆の多さ、広範囲のモブシーンなど、日本映画はもとよりハリウッド映画でも難しいと思う。インドの民衆の圧力というか活力が映像化されている。CGだよりのハリウッド映画では出せない魅力が満載していた。加えてダンスシーンの迫力たるや、これぞインド映画という素晴らしさ。劇中の歌も繊細で美しかった。
 色々と新しい経験をさせていただいた映画だった。こういう映画がロングランになるという見本で、映画館ならではのエンタテイメントがここに詰まっていた。

 

 

 

 


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