愛車レガシィの距離メーターが24万キロを超えた。
2002年、日韓ワールドカップの年、さいたまスタジアムが開業した年に走り出したレガシィだった。この15年間、本当に様々な場所に出かけた。
瀬音の森の行事、イベント、森林ボランティアは全部この車で道具を運んだ。釣りでは東北一帯を走り回った。東日本大震災の面影画ボランティアでは生活道具一式を運んでくれた。北海道の旭川まで木を倒しに行ったこともある。今でも毎週秩父まで往復して山里の記憶を支えてくれている。
よく走る車だった。スピード違反で捕まったことも何度かある。速く安定した走りはドライブを楽しいものにしてくれた。ロングドライブも苦にならなかった。故障もなくずっと走り続けてくれた。もう体の一部のようになっている。車で寝たことも何度もある。
そんなレガシィにも徐々に衰えが出て来た。ナビはとうに役立たず。ドアミラーが動かなくなって手動になってきた。CDの音が割れるようになってきた。リアハッチバックから水漏れするようになってきたし、去年は車軸を取り替えるところまでやった。
4月の自動車税、6月の車検、タイヤの摩耗などなどを考えると、そろそろお別れの時期が来たのかと思うようになった。自分がもう63歳になった事を考えると、昔のようにブイブイ走る事もないし、荷物を運ぶこともなくなった。コンパクトカーで安全運転に徹する年齢になってきたという事もある。年金生活になって燃費の悪さも気になるところだ。
それでも15年間一緒に生活してきたことが消えない。本当によく走ってくれた。感謝の気持ちが徐々に大きくなって愛おしくなってくる。
思い出ドライブをして最後のお別れをしようかと思っている。