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Channel: kurooの窓
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縄作りをアップ

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 ホームページの山里の記憶コーナーに「縄作り」をアップした。
 取材をさせていただいた大畑忠夫さんが見せてくれたのは、足踏み式自動製縄機(せいじょうき)を使っての縄作りだった。この機械は50年以上前の機械で、その機械が正常に動いていることに驚いた。このメンテナンスがすばらしい。
 私が中学生の時にこの機械を使ったことがあった。父親が近所から借りて来て縄作りをしていたのを手伝ったものだった。おっかなびっくり機械を動かして、ラッパ管にワラを差し込んだ事を思い出す。リズミカルにワラを入れさえすれば誰でも縄を作ることが出来て、すごい機械だとビックリしたものだった。もう50年前の事だ。
 
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 忠夫さんは自分で「40年前の道具を使って百姓をやってるんだぃ…」と言う。その言葉通り納屋には昔懐かしい道具達がきれいに保管されていた。デーマン籠は湿気を食わないように天井からぶら下がっている。セータ(背負子)は足の短いものと長いものがやはり天井から下げられている。どちらも現役だとのこと。そして、どちらも忠夫さんの手作りだ。田の草取りをする手押し機もピカピカに磨かれている。
 ムグリや土クラシも懐かしい。普通の鍬やマンノウ、ヨツゴも壁にある。リヤカーは今でも運搬の必須道具だ。どれもこれも博物館の展示品のようにきれいだが、違うのは現役の道具達だということ。道具は、使う人がいて使われてこそ価値を持つ。
 いつでも使えるように手入れされた道具が並ぶ様はすばらしいものだった。
 
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 「百姓は工夫が出来るんで楽しいよ…」と言う忠夫さん。百姓仕事だけでなく、様々な活動に参加している。「萩平さんぽ展」の運営もそうだし、ホタル鑑賞会の企画など、カブトムシの飼育や配布、松茸の試験栽培などなど。
 何にでも興味を持ち、納得するまでやってみる。そんなすばらしい人生が忠夫さんを若く見せている。本当に86歳には見えないわかさだった。
 
 
 
 

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