痛風のリハビリを兼ねて釣りに行った。足が痛かったり、絵を描いていたりと10日間くらい外に出ていなかったので、足慣らしのつもりだった。
しかし、しかし、苦節40年初めての尺ヤマメが釣れた。31センチの大ヤマメ。もう最高。このうれしさをどう表現していいかわからない。
川は渇水でとても釣りが出来る状態ではなかった。案の定アタリもない状態で3時間が過ぎた。本当に何でもないポイントでギラリと光る大物が反転した。エルクヘアカディスに反応したのだが、毛鉤をくわえるまではいかなかった。
もしかしたらまだ出るかもしれない……、その場で30分待った。毛鉤をコーチマンのパラシュートに変えて慎重にキャスト。岩の影でギラリと反転した魚体。合わせるとズシリとした重さとガンガンと首を振る振動が伝わってくる。
「外れるな…、外れるな…」竿を下流に運び、慎重に河原にずり上げる。大ヤマメは河原をビンビンと跳ねる。ロッドの柄が28センチある。当ててみると尻尾が出っ張る。
「尺ヤマメだ!」思わず叫んでしまった。
まさかこんな日にこんな大物が釣れるとは思わなかった。結局この後に7寸のヤマメと6寸ヤマメが釣れただけで終了。でも、大物が釣れたのでルンルン気分で帰って来た。大物が一尾出れば、ましてや初の尺ヤマメとあれば、この一尾で充分。
気分良く2時の早上がりで帰路に着いた。
いつかは釣りたいと思っていた尺ヤマメ。こんな簡単に釣れるとは思っていなかったが、釣れる時はこんなものなのかもしれない。
今年は28センチ、27センチ、26センチとヤマメの大物が釣れていたので、何となく尺も釣れるかもしれないと思っていたのが現実になった。運は引き寄せるもの。念願がかなった。 嬉しい。今日は赤飯だ。