ACL準決勝第一レグ、レッズは中国の広州恒大と埼スタで激突した。リーグ戦では不調なレッズだがACLになるとまるで別のチームになる。広州恒大はブラジル人トリオが素晴らしい働きをするチームなので勝つのは難しいと思っていた。引き分け上等の戦いを予想していたので応援には熱が入った。試合開始前のコレオグラフィティが素晴らしかった。こういう流れが雰囲気を変える。
試合の蓋を開けてみればリーグ戦の不調が信じられない素晴らしい戦いが目の前で展開した。なんでこれがリーグ戦で出来ないのかと思いたくなる素晴らしい試合。
前半にファブリシオの素晴らしいミドルで先制した。スタジアム3万人が総立ちで讃える。リーグ戦と違うのはスタジアムの雰囲気だ。全体から声が出て手拍子が高まる。ACLの戦いは信じられないように声が大きい。もちろん自分も声を枯らして叫び、手拍子を叩く。
後半もレッズが押す。そんな中、目の前のコーナーキックからの流れで関根が目が醒めるようなミドルを広州のゴールに突き刺した。スタジアムは総立ち、全員が両手を天に突き上げる。
素晴らしいゴールだった。関根の抑えた鋭い弾道のシュートがスローモーションのように目の前を走った。これで二点差。圧倒的に有利な情勢になった。
結局2対0でレッズの勝利。素晴らしい結果だった。しかし、これはまだ前半戦。勝利の歌は歌われることなく次戦に持ち越した。
帰り道、広州恒大のサポに「残念だったね、ネクスト、ネクスト」と声をかけたらなんと日本語で「いやあ、レッズはすごいですよ」と返事が帰ってきてびっくり。そのまま駅まで話しながら歩いた。広州恒大は中国スーパーリーグで首位を走っているのだが、どうも内情はあまり良くないようだ。まあ、レッズはJリーグ13位な訳で、申し訳ないような気持ちになった。広州恒大のサポが「でも、Jリーグの中ではレッズが一番好きですよ」と言ってくれたのが嬉しかった。